交際中に相手に渡したお金を後で返せって・・・

交際中、交際相手に現金を渡し、関係が上手く行っている間は特に何も言わなかったのに、別れた後、急に「返せ」っていう話、色んなところで聞いたりしますよね?
似たような話が最近、マスコミを賑わすのを聞くにつけ、思い出す高裁判例があります。

東京高等裁判所 昭和57年4月28日判決 は次のように言っています。
「婚姻外で性的関係を継続している男女の間で男が女に現金を交付したときは、特段の事情がない限り贈与する趣旨であると解すべき」
そう 特段の事情が無い以上は、贈与=返してって言えない、というのがこの高裁判断です。
ちなみに、これは、現金を渡す以上にフリーハンドな、「キャッシュカードを交際相手に預けっぱなしにしていた」という事例。
なので、以下の判決理由が続きます。
「同様の男女の間で男が女に対してキャッシュカードを預けっぱなしにした場合においては、当該男女間に反対の趣旨の明確な合意があれば格別、そうでない限りは預け主たる男は、女において当該預金を自由に引出して消費することを許容しているものと解すべき」

つまりは、別れた後で、一度渡したお金を返せといいたいならば、
ちゃんと「反対の趣旨(=贈与ではないよ。貸したのよ。ちゃんと返してね。)」の明確な合意をしておきましょう、ということですね。

まぁ、法律的な返還義務の有無と、道義的・社会的責任の取り方というのとは、また別の次元の話だなとも思う最近のワイドショーネタでした

by miyazaki