国会への最後通牒

昨日(H26.11.26)、参議院・一人一票実現裁判の判決を聞きに、最高裁判所大法廷に行ってきました

荘厳な大法廷。その特別傍聴券って知ってます???
じゃ~ん それは、こちら↓
画像

代理人だけが、貰えたりします(ちょっと自慢)。

一人一票実現裁判は、1票の価値の不平等(較差)を問題とするものです。
1票の価値の不平等とは、住んでいる場所によって一票の価値が不平等になるという事態。
例えば、選挙区の人口10万人につき議員1人という地域の住民が投じた一票に対して、人口20万人につき議員1人という地域の住民が投じた票はその半分の価値しかない、といったような不平等のことです。
前回の参議院選挙、最も少ない人口から選出される選挙区(鳥取県)と比べて、福岡は、なんと0.23票でした。
どこの地域に住もうと、主権者であるのは同じはずなのに、住んでいる地域でその投票価値が違えば、政治に与える影響力も異なってしまい、国民主権は絵に描いた餅になってしましますよね。
故に、そのような不平等な状態で行われた選挙は憲法に違反し無効である、というのが一連の選挙無効訴訟です。

最高裁判所は、平成24年10月の大法廷判決で、参議院議員選挙について
「都道府県による選挙区割りは憲法上の要請ではなく、是正すべき」という画期的判決を下していました。

今回の判決の対象となった参議院議員選挙は、この24年最高裁判決の後、「4増4減」がなされただけの状態で行われました。

そして、昨日の判決では、この参議院議員選挙について、
違憲の問題が生じる程度の著しい不平等状態にあったとして違憲状態だったと示し、
ただ、24年最高裁判決から選挙まで9カ月しかなかったことに加え、
次回の平成28年参議院選挙に向けて制度見直しの取り組みが続いていたことなどを評価し、
是正に必要な期間を経過したとまではいえないとして、選挙無効とはしませんでした。
同時に、国会に対して、「一部の選挙区定数の増減にとどまらず、都道府県を選挙区単位とする現行方式を改めるなどできるだけ速やかに立法措置により不平等状態を解消する必要がある」と念押ししました。

逆に言えば、この判決は、
国会の怠慢に、最後通牒を突きつけたものと言われています。
最高裁が選挙無効としなかった理由が、「現在、制度見直しに取組中」にある以上、
国会は、平成28年参議院選挙までの間に、24年最高裁判決及び今回の最高裁判決が求めた都道府県を選挙区単位とする現行方式を是正する必要があるのは明らかです。
それがなされなかったとき、、、最高裁が初めての選挙無効を宣言する日が来るはずです
司法権を馬鹿にしてはいけません

なお、もうすぐ、衆議院選挙が行われます。
最高裁は、平成23年最高裁判決で、衆議院議員選挙について、
都道府県に1議席を割り当て、残りを人口に応じて配分する「1人別枠方式」が投票格差の不平等の主因となっているとし、できるだけ速やかに1人別枠方式を廃止し、憲法の要請にかなう立法をするよう命ずる画期的な判決を下しました。
平成24年の選挙に対し選挙無効訴訟が起こされましたが、
平成25年、最高裁は、「0増5減」では、2011年最高裁判決が要求した「1人別枠方式の廃止」の問題は解決されたとは言えないと判断しました。

今度の12月の衆院選については、国会は、今となっては、選挙方法を是正することは不可能です。
「0増5減」の改正しかなされず、選挙は実施されます。
そして、選挙翌日には選挙無効訴訟の提訴が予定されています。
そうすると、12月14日の選挙に関して、最高裁は、どんな判断をすると思いますか?


by miyazaki

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