不貞の証拠ースマホやPCからのデータ取得は罪???

最近、世の中では不貞・不倫の報道が盛んで、私がコメンテーターを務めるテレビでも、それに関連する質問を受けることが多くなりました。

一般の方のイレギュラーな出来事をレギュラーに扱うことを生業としておりますと、自分では当然と思っていることが、世の中では意外だと驚かれることもあり、、、今回は、その一例をご紹介。

元アイドルで現女優の方と不貞相手の男性医師との不貞に関する「自撮りキス写真」や「パンツを被った写真」が流出した件、ご存知でしょうか?
内容からして、個人が保存しているスマホかパソコンから、写真が流出したものと思われます。
先日のテレビで「これ(勝手に取得すること)って、罪にならないの?」という質問がありました。

「罪」=刑事上の問題というのであれば、スマホやパソコンから電子データを勝手に取得する行為には、窃盗罪は成立しないんです。(←周りの方が驚いたことに驚きました(笑))
つまり、日本の刑法は、窃盗罪の客体を「財物」としており、「情報」を財物に含めていないのです。ゆえに、情報窃盗は罪とならず。
例えば、AさんがBさんのスマホに不貞の写真(データ)を発見し、BさんのSDカードにデータを移してSDカードを持ち去れば、SDカードの窃盗罪なりますが、データを自分のSDカードに移したり、自分のメールに転送した場合には、窃盗罪は成立しません(ABが夫婦の場合、親族相盗例って問題もあります)。
ただし、スマホやPCに、ID・パスワードを入力して、クラウド(ネットワーク)上にあるデータを取得した場合には、不正アクセス禁止法に違反する可能性があります(同法には懲役、罰金の刑罰も規定されています)。
けれど、これもネットワーク上にあるデータにアクセスしない限り、対象となりません・・・。

そして、こうやって取得された証拠が、民事上の裁判で証拠として使えるかというと、取得方法の違法性の程度がよっぽど高くない限り、基本的には証拠能力が肯定されています。
多くの裁判で証拠能力が肯定されているのが実際ですね。

こうして、私は、依頼者や相手方が提示した不貞の証拠となる写真やらメールやらをどれだけ扱ったことか…。

情報管理は厳重にされることをお勧めします。


by miyazaki


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